仏寺めぐりの傾向
仏寺めぐりは、人によってさまざま。
もちろん、初詣やお祭りなど、何かイベントを楽しむために仏寺めぐりをする方もいらっしゃいます。
最近のキーワードから仏事めぐりの傾向をたどってみましょう。
パワースポット
有名なパワースポットをめざす方もいれば、知る人ぞ知る、穴場のパワースポットを探す方もいます。
パワースポットと一口に言っても寺院によって御利益がバラバラ。
やはり、健康祈願と商売繁盛が人気の御利益。
とはいえ、多くの寺院で御利益がついている縁結びが最大の関心でしょうか…\(^o^)/
若い方でもすがりたい!
最近では、若い方々に、参拝をすることで、辛いことや苦しいことを聞いてもらい、心を楽にしたい、と願うケースが増えています。
部活動やクラブ活動で対戦を控えた必勝祈願も、地味に人気です。
また、比叡山延暦寺のように、座禅体験を開催している仏寺も多いですね。
御朱印集め
御朱印では、寺院ごとに違うデザインで書かれ、とても達筆で味のある文字に関心がもたれています。
多くの人の楽しみ方は御朱印集めにあるかもしれません。ほとんどの方が御朱印帳を持参して御朱印集めをされています。
私はイラチな性格なうえ、すべてのお寺で配布されているわけではないので、御朱印コレクションまでは楽しみ方を広げられていません。
御朱印コレクションの経験がある方は節約的でコンパクトな方法を教えてください!
仏像が好き
若い方々にも、仏像が好きという方が少しはいらっしゃいます。
- 戒壇院戒壇堂の四天王像の広目天
- 国立博物館の梵天立像
がお気に入りたいう方も。
また、仏寺の建築様式や屋根瓦に魅了される方々もチラホラいます。
聖地巡礼・ロケ地巡り
聖地巡礼とは、宗教上で重要な意味をもつ場所へ信者が赴くこと。
ロケ地巡りとは、映画・小説・マンガ・アニメなどに縁の深い場所へ愛好者が訪れること。
これらが重なるときに注目される一つが仏寺です。
昔から、火曜サスペンスや土曜ワイド劇場などの地上波民放では、事件をネタにした地域紹介のドラマがよく放映されてきました。
この関係で、僧侶が人間関係の相談役になっていたとか(横溝正史原作ドラマに多い)、仏教寺院が死体発見現場になっていたとか(松本清張原作ドラマに多い)、とかく仏寺は、テレビ番組に味を添えてきました。
また、お堂が断崖絶壁にあり、日本一参拝が危険といわれる三仏寺(三佛寺/鳥取県)も、聖地巡礼の一つといえるでしょう。
海外の有名寺院
海外に目を向けてみましょう。
中国にも仏寺は無数にありますが、たとえば、道教発祥地の青城山(中華人民共和国成都市都江堰市)は、後漢時代に作られた古い仏寺の一例です。
山上の天師洞、建福宮、上清宮、祖師殿、老君閣、朝陽洞など、数十基の道教宮観が今でも鑑賞できます。
中国の仏寺は、やはり、取り巻く背景も含めた、広大な風景が見応えの一つとなります。とくに田舎になればなるほど。
大韓民国では仏国寺がかなり有名。
国宝の多宝塔や釈迦塔が繊細に作られ、本殿に包まれている姿に人気が高く、韓国の教科書にも必ず取り上げられています。
仏教に絞っていえば、聖地巡礼やロケ地巡りで世界規模の人気を誇る仏寺は、ポタラ宮でしょうか。
ポタラ宮は、1997年制作の映画『セブン・イヤーズ・イン・チベット』の舞台となった仏教寺院で、中国チベット自治区のラサにあり、ユネスコ世界遺産(文化遺産)に指定されています。
仏寺めぐりの楽しみ方と意味
仏寺めぐりの楽しみ方と意味について、私は写真撮影と(寺門)寺禱だと思っています。
祈禱
コロナ禍のために寺門が閉鎖されていることが多く、寺門で祈禱するとシンプルな訪問ができます。これを私は寺門寺禱と名づけています。
仏寺めぐりの楽しみ方
閉門時
私が仏寺めぐりで注目しているのは寺門です。
コロナ禍で門を開けているお寺が少ないからです。門自体を味わうと考えています。
そこから派生して、門に掲げられた寺札や門前の石碑、ある程度のお寺では屋根瓦にも注目しています。
閉門時のポイント…寺門、寺札、石碑、屋根瓦
寺札は必ずあります。
石碑は自治体が指定している場合が多く、すべての寺にあるわけではありませんが、たまに掘り出し物があります。
大阪市のお寺では、屋根瓦がなく、まさに住宅になっている所も多いですが、瓦があればできるだけ観察して撮影するようにしています。
開門時
もしお寺の門が開かれていたら、私は境内に入って建物や庭園を鑑賞したり撮影したりしています。
境内では境内や庭園や建物の全体的な風景、咲いているお花や置かれている石像、そして建物の屋根瓦などに注目しています。
また、境内に石像やお寺の由緒が書かれているプレートや碑文があれば、撮影して家に帰って調べなおしたりしています。
仏寺フォント
仏事には寺札や山号を示す木札や石札などがあります。
このフォントを味わうのも楽しいです。多くは明朝体系の草書や行書ですが、たまにゴチック体でポップなものもあります。
仏寺めぐりの意味
これは人によってさまざまです。
私は御朱印がわりに寺門や寺札や屋根瓦を撮影しているのかもしれません。
御朱印が自分と仏寺との関係を証明するともいえます。私の場合は、たまにバッタリ会った住職さんや事務員さんと少しコミュニケーションする(雑談・歓談する)ことも関係の証明だと思っています。
また、お寺の方から教えてもらった仏事や歴史の話を差し障りない程度で各寺院訪問の記事に反映させることが当ブログの任務だと勝手に思っています。
とにかく、寺門や建物、ラッキーなら本殿・本堂内の仏像などに禱ることを心がけたいところです。