意味
無能勝明王は明王部に属する仏尊で、八大明王の一つ。
- 原語:Aparājita
- 密号:勝妙金剛
- 三昧耶形:鉞
釈迦が菩提樹下で成道するとき、降魔の徳によって釈迦の眷属として随従。
釈迦の忿怒身ともいわれます。
形姿
四面四臂
身体は青色で髪は逆立ち。
4面の下3面(左中右)は三目、左右面と頂上面に金線冠を戴きます。
右手は肘を立てて胸に当て頭指を伸ば し、次手は高く挙げて掌を上に向け、 同じように頭指を伸ばします。
左手は内に向けて斧を持ち、次手は下方下側に伸ばして三叉戟を所持。
面を右に向けて右膝を曲げ、左脚は伸ばして各蓮台を踏んでいます。
一面二臂
胎蔵旧図様にて、左手は胸前で頭指を立て、右手を高く挙げています。
ほかは四面四臂と同じ。
三面四臂
図像鈔などでは身体が青色で、逆立つ髪の3面。
右手は肘を曲げて上げ、頭指1本を伸ばし、次手は垂れて独鈷杵(金剛杵の一種)を所持。
左手に斧と三股戟を持ち、面を左に向けて脚を交えて蓮上に坐り、火焰を負っています。
三面三目六臂
十念怒明王経によると、身体は黄色で、日輪菩薩・円光菩薩・八大龍王を荘厳に利用。
正面は笑相、右面は青色で微念相、左面は白色で唇をかんだ大悪相。
右手に金剛杵と宝を所持。左手に網を持って頭指を立て、次手は般若経弓を持ち、阿仏の化仏が頂上にあるといいます。
文化財
造像はありません。
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