概要
金銅仏とは銅か銅の合金(多くは青銅)に渡金を施した仏像のこと。金銅像とも。
金銅仏の造像は、飛鳥時代から奈良時代にかけてが主流。
東大寺大仏のような巨像や、金銅観音菩薩半跏像などがあります。
造り方
製法は鋳造が一般的で、金銅板の押出仏もあります。
文化財
古代インドでたくさん作られました。
日本では飛鳥時代から遺品がたくさん。
法隆寺では、金銅釈迦三尊、銅造阿弥陀如来及び両脇侍像(橘夫人念持仏)、大宝蔵院の銅造観音菩薩立像(夢違観音)、当麻寺では塑造弥勒仏坐像、また、朝鮮渡来の半跏思惟像など。
つぎの天平時代前期(白鳳仏)は技術が進歩した最盛期。
薬師寺の本尊や東院聖観音や御物四十八体仏などの傑作が豊富です。
天平時代には、東大寺の本尊「毘盧舎那仏(奈良大仏)」、興福寺の「銅造仏頭」が製作されました。
平安時代以降、もっぱら木彫仏の時代。
鎌倉時代以後に少し復興しましたが、鍍金を施したものは少数。
大阪市内の金銅仏
銅造阿弥陀三尊立像
- 分野/部門:有形文化財/美術工芸品〔彫刻〕
- 所有者:浄土宗蓮池山智善院和光寺(わこうじ)
- 所在地:大阪市西区北堀江3
- 大阪市指定文化財
銅像蔵王権現立像
- 大阪府有形文化財
- 平安時代作
- 1982年3月31日指定
- 大阪市立美術館寄託
- 真言宗紫金山小松院法楽寺(泉涌寺派大本山/大阪府大阪市東住吉区山坂1丁目18-30)
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