概要
訶梨勒とはインド・東南アジアに産出するシクンシ科の喬木。
葉は長楕円形、花弁は白色で初秋に果実をつけます。
エピソード
さまざまな薬草の使い方を知り尽くした名医・仏様が亡くなっても、訶梨勒だけは、服用する人々を簡単に治癒できると訶梨勒さんは高言しました。
出典 小滝淳『仏教童話集』日本仏教新聞社、1933年、110~112頁(草木皆薬/草木皆可爲藥喻)。
使い方
医薬
この果実(訶子)は青黄色で、五六稜形の卵形。苦酸っぱく、眼病・風邪・通便に効果があり、古く律典では五薬の一つに数えられ、日本でも用いられてきました。
香袋
実を袋に入れて魔除けとして柱に飾った習慣を延長し、香袋としても使われます。
飾り
室町時代には、象牙・銅・石などから訶梨勒の果実に似せて形を造り、綺麗な袋などに包んで組緒で飾りました。
語源
ハリタキ(haritaki)からの音写で、阿利勒、訶梨怛鶏とも音写し、子翁などと訳します。
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