概要
蘇悉地とは、この上なき成就を意味します。妙成就ともいいます。
台密と東密で位置づけが違います。
とくに台密が蘇悉地を重視しています。
胎蔵界と金剛界
胎蔵界は理、金剛界は智。
金剛界は智を表として理をあらわし、胎蔵界は理を表として智をあらわしますから、理智不二となります。
台密
台密では、胎金両部が不二で、その不二の果海を蘇悉地とみなします。そして、両部のほかに蘇悉地を別に立てます。
台密では蘇悉地は理智不二を表として、両部不二の法体にして一味平等であることをあらわしたものと説きます。このことは両部のほかに蘇悉地を立てたものではありません。
東密
東密では、両部不二の極位を妙成就とみなすので、両部の別に蘇悉地を立てません。
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