意味
六器とは仏具の一種で、6つの小さい椀をさします。
密教の修法のなかで、法要に迎えた主尊の供養に使います。台のついた茶托式の皿台に、台つき小鋺6個をワンセットで用います。
同じ形の6個を一組として、大壇・修法壇・護摩壇に置き、浄水を讃えて樒の葉を内側に置きます。
並べ方
金銅製の香炉である火舎を中心に、内側から左右外側へ、閼伽器、塗香器、花鬘器(華鬘器)の3つを並べます。
なお、天台宗系で行なう顕教立て法要では、樒の代わりに菊などの生花のみを六器に置くことがあります。
文化財
金銅密教法具(大阪市都島区・藤田美術館)
- 名称:金銅密教法具
- 種別:工芸品
- 国:日本国
- 時代:鎌倉
- 内容:火舎、花瓶、六器、飲食器、金剛盤、五鈷鈴、五鈷杵、三鈷杵、独鈷杵、灑水器、塗香器、四橛
- 指定番号(登録番号):02225
- 枝番:00
- 国宝・重文区分:重要文化財
- 重文指定年月日:1967年06月15日
- 所在都道府県:大阪府
- 所在地:大阪市都島区綱島町10-32
- 保管施設の名称:公益財団法人藤田美術館
- 備考:四面器がまとまって伝えられた点で貴重
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