概要
牛頭天王とはもと祇園精舎の守護神で、祇園天神や武塔天神ともいいます。
エピソード
蘇民将来の伝説
頂上に牛頭のある太子が、龍宮の婆利采女を妻に求める旅に出ていました。
旅の途中で、将来の兄弟に宿を依頼したものの、富有な弟・巨旦将来に拒まれました。
しかし、貧困の兄・蘇民将来に助けられ、帰途に弟を滅ぼして、以後、兄の子孫を疫病から守ると宣言しました。
疫病神の信仰
素戔嗚命を付会し、また牛頭栴檀が熱病に利く効果などが混淆して疫病神と信仰されました。
形姿
甲冑を着けた忿怒形。
牛頭を頂くもの、左右の脇面とも三面のものなど、さまざま。
牛頭天王曼荼羅もあります(後述)。
文化財
平安京八坂郷へは877年~885年(元慶年間)に勧請したようで、この神社を中心に全国的に 信仰が拡大し、天王社・八王子の名の神社が多いのはそのためです。
また、大阪市内にも牛頭天王を祭神とする神社が多いですが、文化財を有する所は少ないです。
大阪市指定文化財の一つをご紹介します。
- 絹本著色牛頭天王曼荼羅図
- 分野/部門:有形文化財/美術工芸品[絵画]
- 所有者:宗教法人 志紀長吉神社(しきながよしじんじゃ)
- 所在地:大阪市平野区長吉長原2
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