意味
十界図とは浄土教美術のひとつで、四聖界と六道界(合計で十界)とをあわせた図です。
文化財
絹本著色六道絵(聖衆来迎寺蔵)
滋賀県大津市比叡辻にある天台宗の寺院、聖衆来迎寺蔵は、源信の往生要集にもとづき円融天皇が巨勢金岡に描かせた30幅のもの。このうち、四聖界図は兵火に焼けて現在は六道絵15幀が残っています。
六道絵12幀の内訳は次のとおりです。
- 地獄4図…等活・黒縄・衆合・阿鼻
- 3道図…餓鬼・畜生・阿修羅
- 人道4図…不浄相・苦相・無常相
- 天道図
これに譬喩経優婆塞戒経の説話図2幀と閻魔王庁図1幀を合計して15幀。
絹本著色六道絵(極楽寺蔵)
遺例の少ない六道絵の古作の一つであり、図像的特色にも富む大作として、注目すべき遺品。
絹本著色六道絵(禅林寺蔵)
浄土宗西山禅林寺派の総本山である禅林寺(京都市左京区永観堂町)には2幅図を蔵します。
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