自転車でめぐる此花区の仏教寺院の記録です。
此花区は淀川河口の南、大阪湾に面する東西に長い区です。面積は約19.30㎢で大阪市24区中2位。北は淀川を隔てて西淀川区、東は福島区、南は安治川を隔てて港区・西区です。区内には23か寺あり、大阪市全体(約1,217か寺)の1.9%を占めます。面積あたりの密度は低く、1㎢あたりおよそ1か寺。寺は全区に散らず、旧港町の伝法を中心に、春日出・梅香・四貫島・酉島・高見へ点在します。桜島・舞洲・夢洲の埋立地にはほぼありません。広い区ですが、寺町だけを拾うと自転車で回りやすいです。
核は伝法です。地名には、経論の着岸地とする説や高野山伝法院の用材が着いたとする説など、仏教伝来にまつわる言い伝えが残ります。浄土宗専修寺は国指定重要文化財の木造阿弥陀如来坐像を伝え、此花区で最も重い仏像文化財です。同じ伝法の西念寺(伝法山)は市指定の木造千手観音菩薩立像を安置し、日蓮宗正蓮寺とともに川施餓鬼を営みます。正蓮寺の川施餓鬼は市指定無形民俗文化財です。
宗派は浄土真宗が多く、安楽寺・慶善寺・西光寺・照流寺・浄興寺・浄宗寺などが住宅地に並びます。ほかに高野山真言宗の観音寺(梅香)、法華宗海龍寺(酉島)、真言宗養東院大阪別院などがあります。
アクセスの目安は阪神なんば線の伝法・千鳥橋・西九条、JR大阪環状線の西九条。伝法駅周辺で専修寺・西念寺・正蓮寺と真宗寺院をまとめ、春日出・梅香・四貫島、酉島へと西へ伸ばすのが自転車向きです。川と運河が多いので、橋の渡り順を決めてから走ると迷いません。
このカテゴリーでは、山門・境内・花・掲示板など、自転車遍路で見かけた風景を紹介しています。