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釈尊(お釈迦様)涅槃に入る直前の故事

今日一日を逸話から

釈尊(お釈迦様)が涅槃に入られる直前の故事で、穢跡金剛(えしゃくこんごう)/不浄潔金剛(ふじょうけつこんごう)/烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)と深く関連する有名なエピソードがあります。

これは主に唐代に訳された密教経典『穢跡金剛說神通大滿陀羅尼法術靈要門』などに記されているもので、漢伝密教(唐密)で特に重視される話です。

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故事の概要

釈尊が中インドの拘尸那竭羅(くしながら)城外、跋提河(はつだいが)畔の娑羅双樹の下で入滅(涅槃)に入ろうとされたときのことです。

  • 三千大千世界の無数の天・龍・八部・人非人などの衆生が、四方に集まって釈尊を囲み、悲しみ泣きながら見送っていました。
  • 帝釈天をはじめとする諸天も来て供養していましたが、ただ一人、螺髻梵王(らけつぼんのう/螺髻梵天/ぐるぐる巻きの髻をした梵天王)だけが来ませんでした。彼は天宮で千万の天女たちと欲楽に耽っており、仏の入滅を聞いても意に介さず、遊び続けていたのです。

衆生たちは螺髻梵王を呼び寄せようとしました。

1. まず百千の咒仙(呪術の仙人)たちを派遣 → しかし梵王の宮殿の周囲は便・尿・淫血などのあらゆる不浄物で堀のように囲まれており、近づいた咒仙たちは穢れに触れて咒が破れ、吐血したり頭が割れたりして死んでしまいました。
2. 次に無数の金剛神(金剛聖衆)を遣わす → それでも七日間経っても誰も梵王を降伏・連行できず、穢物に阻まれ続けました。

衆生たちはますます悲嘆に暮れ、「苦哉大聖尊、涅槃何太速……」などと偈を唱えて泣きました。

そのとき釈尊は大慈悲をもって、左心(左の心臓)から大神通の力で一尊の不壊金剛(不壞金剛)を化現させました。これが穢跡金剛(不浄潔金剛)です。

  • 穢跡金剛は青黒い身色、忿怒の相を現し、炎に包まれながら大神通を顕し、三千大千世界を六種に震動させ、天宮・龍宮・鬼神宮まですべてを崩壊させるほどの威力を示しました。
  • そして空中を騰って梵王の宮殿に至り、ただ一指を指すだけで、すべての不浄物がたちまち清浄な大地に変わりました。
  • さらに指を軽く向けると、螺髻梵王の慢心・穢垢が消え、彼は菩提心を発して釈尊のもとに来て懺悔し、仏法護持を誓いました。

こうしてようやくすべての衆生が揃い、釈尊は安らかに双樹の間に臥して入滅されたとされます。

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結びと授記

この時穢跡金剛は衆生に対して宣言し、

「私が説くこの神通大満陀羅尼(穢跡真言)を十万遍持誦すれば、私自身が現じて願いを満たし、貧窮を離れ、安楽を与える。
如来滅後、この咒を受持し、衆生を度し、仏法を久住させることを誓う」

と述べました。また釈尊は未来において穢跡金剛が大権力士神王佛となり、螺髻梵王が清浄光明佛となると授記されました。

この故事は、穢跡金剛が「不浄を清浄に転ずる」最強の力を持つこと、そして釈尊入滅の最後の瞬間にこそ現れた「仏の最後の化身・教令輪身」であることを象徴しています。

だからこそ、穢跡金剛はトイレの守護(厠の神)としても信仰されたり、降頭・陰煞・穢気除け・鬼神病治癒などに極めて霊験が強いとされ、現代でも多くの修法者が尊崇しているのです。

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