仏様の類名やグループ名をまとめています。
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四摂菩薩
四摂菩薩(ししょうぼさつ)とは、金剛界曼荼羅の四門に配する4菩薩。中尊である大日如来の徳を衆生に摂化する菩薩の意味で、衆生を導くのを魚を釣る姿で表現しています。鉤で引寄せて、索で法界宮に導き、鎖で保護して、鈴で歓喜を示すという具合。

十六大菩薩
十六大菩薩は金剛界曼荼羅にて東南西北4輪の中尊の各四親近を総称したグループ。16菩薩は四仏の別徳を開いた功徳あり。東輪の四親近の中尊は阿閦如来、南輪の四親近の中尊は宝生如来、西輪の四親近の中尊は無量寿如来、北輪の四親近の不空成就如来。

執金剛神
執金剛神(しゅうこんごうじん)とは金剛杵を持って仏法を守護する夜叉神。執金剛夜叉とも金剛力士とも。東大寺三月堂本尊の北向きに天平期の傑作(秘仏)があります。

八大菩薩
八大菩薩(はちだいぼさつ)は集会で上首となる菩薩で、正法護持の役割を担います。八大菩薩は八大明王を教令輪身として現出させます。八大菩薩を構成するメンバーは諸経によってさまざま。

道俗七衆
道俗七衆(どうぞくしちしゅう)とは仏弟子を7種類に分類したものです。比丘…具足戒を受けたもの、比丘尼…同上、式叉摩郡…六法を学ぶ沙弥尼、沙弥…小戒をうけた男女、沙弥尼…同上、優婆塞、優夷…五戒をうけた男女

賢劫十六尊
賢劫十六尊(げんごうじゅうろくそん)とは、金剛界曼荼羅にて、三昧耶会・微細会・羯磨会・降三世会・降三世三昧耶会に配置された16尊のことです。密教で過去・現在・未来の三千仏のうち賢劫(現在の住劫)千仏で他を摂受します。

二十八部衆
二十八部衆(にじゅうはちぶしゅう)とは千手観音の眷属のことで、各仏尊が500の眷属を従えます。儀軌によって名称に異説あり。「千手観音造次第法学軌」に形像と真言あり。

八大龍王
八大龍王(はちだいりゅうおう)とは法華経の会座に列した護法善神の龍王8体。顕教・密教とも龍族の代表8を数えます。有名なケースは「法華経」序品。「陀羅尼集」6では、難陀、婆素雞(和脩吉)、徳叉迦、羯固吒、般摩、摩訶般摩、商法波羅、鳩利迦。

過去七仏
過去七仏とは釈迦が出世する前に出た仏のことです。たんに七仏とも。第7番目に現実の釈迦仏がいるので厳密には6仏。釈尊が仏教という大宗教を完成したのは、単に一代のみの事業ではなく、過去すでに成道し成仏した前生の功徳が累積した結果だとみなします。

四方四仏
四方四仏とは四方に仏尊を配置して法界を占有すること。この発想は顕教にも密教にもたくさん。密教では、組織的な両界曼荼羅にて中尊である大日如来を中心にした五仏を説きます。完全円満な諸徳を総合した大日如来の別徳(ほかの御利益)を司るものとします。